第23回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.23

☆毎月1回配信☆

2006/3/31  FRI

3月になりました。4月からの新しいスタートに向けて準備は整いましたか?
この新しいスタートの時期、CIPからも多くの学生が中国へ旅立っています。今回のメルマガでは、中国といえばお決まりの北京・上海ではなく、歴史的建築郡と中国一の開発区が共存する天津を皆様に紹介したいと思います。

また、合わせて天津でのインターン終了後、経験を活かして中国で就職した大岡紀子さんの体験談もご覧下さい。

このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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  1. 「中国風聞帖」  ~ ☆天津再発見☆ ~
  2. 「光輝歳月」   ~ 夢を実現させるために ~
  3. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~ ☆天津再発見☆ ~

北京・上海の影に隠れて、政府直轄都市でありながら、何かと見過ごされがちだった天津。そんな天津が今、街に残る文化的遺産と、発展し続ける経済開発地区の2つの側面で注目を浴び始めています。今回は、北京・上海とは異なる独特の魅力を育ててきた天津の街をご紹介いたします。

歴史的見証人 小洋楼

天津港開港と同時に、イギリス・フランス・日本・ロシアを筆頭に8カ国の租界が相次いで設置されました。「五大道小洋楼建築郡」一帯は約130平方メートルの面積に300以上の租界時代の洋楼が並び、歴史上の有名人の旧宅も100ヵ所を越えています。

なかでも1863年創立の利順徳大飯店(Astor Hotel)には当時、ラストエンペラー溥儀や、蒋介石に内戦停止を迫った張学良、中国革命の父、孫文たちが常連として度々訪れていました。今も天津に残る洋楼は、中国現代史を見つめてきた証人でもあるのです。

天津の有名人

現在の首相、温家宝は天津出身。でも、天津市民にとって、天津出身の有名人といえば何といっても周恩来元首相です。彼は日中国交正常化に貢献した人物としても有名ですね。生まれは江蘇省なのですが、天津の名門大学・南開大学に学び、在学中に知り合い結婚したトウ頴超とは、中国でも有名なおしどり夫婦でした。2人は遺灰を天津の海にまくように遺言し、今でも天津市民から厚く慕われており、南開大学付近にはこのカップルの記念館も建てられています。

■豆知識■ 天津の名門大学

天津一の名門大学といえば、南開大学。2005年の億万長者輩出大学のランキングでも、北京・上海などの大学に並び9位にランクインしています。

中国一の経済開発地区

ヨーロッパ風の建物が風情をかもし出す天津のイメージとは対照的ですが、実は天津は中国でも一番の開発区を持つ街でもあります。

天津経済技術開発区は天津市の東、約60kmの位置にあります。英語名はTEDA(Tianjin Economic-Technological Development Area)、その音訳で中国語では泰達とも言われます。

積極的に外国企業誘致活動を行い、米モトローラや韓国サムスン、日本のトヨタなどを筆頭に、約3800の外資系企業が進出しています。2005年には、全国49の国家級開発地区で企業誘致数トップに立ちました。中でも、トヨタは、生産台数を04年の約8万台から05年には約13万台にまで延ばし、「天津第2工場」の隣接地に、年20万台規模の車両組立工場を建設予定。追加投資額は五百億円前後を見込んでいます。

■豆知識 ■ 中国車事情

中国自動車工業協会によると、2006年1-2月における乗用車の販売台数は前年同期比約85%増の約53万台に達しました。車種別ランキングでは、天津一汽夏利の「夏利」(シャレード)がトップとのことです。

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2. 「光輝歳月」  ~ 夢を実現させるために ~

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大岡 紀子 さん  関西外国語大学卒業

卒業後、貿易事務などに従事。約7年の社会人経験を経て、天津でインターン開始。
終了後、経験を活かし現地で就職。

「自分の可能性を試してみたい」

大阪でOLをしていた頃、仕事の帰りに趣味の延長で始めた"お稽古"、それが中国語との本格的な出会いでした。週に一度教室に通い約3年、教室以外ではなかなか思うように話せず、ちょうど、会社での事務の仕事内容にも壁が見え始めていた頃でした。中国に行ってもっと仕事の幅を広げたい、自分の可能性を試してみたい、でも言葉にまだ自信がない、迷っていた頃にこのプログラムに出会い、参加することを決めました。

「天津でのインターンシップ」

私のインターンシップ先は、天津市のアパレル日中合弁企業でした。
仕事内容は、仕様書や検査報告書の中国語への翻訳、日本のお客様の工場案内、半年頃からは、会議の議事録を作成し、日本側に報告することなどをさせていただきました。

最初の頃は、周囲の人の言葉が全く聞き取れず、仕事にならないので、暇さえあればひたすら勉強ばかりしていました。しかし思うようには上達せず、自分に苛立ちや悔しさを感じたりすることもありましたが、できるだけ自分で手続きをしたり、外に出て動き、色々な方と雑談をしたりする内に、自然に耳や口が馴染んできているのを感じる瞬間がありました。

ある程度会話ができるようになると、次に私が考えるようになったことは、仕事は言葉だけじゃない、ということでした。もちろん、上手であれば一番良いのですが、やはり一手段でしかない。海外で本格的に仕事をしたいとなると、経験や知識などもう一つ武器になるものが必要だなと感じることが多くなってきました。

「夢を実現させるために」

現在はインターンを終え、天津での経験と日本にいたときの経験を活かしてシンセンのある物流会社に就職することができました。

外国で外国語を使って働くことは、2年前の日本にいて毎日平凡な会社勤めをしていた私にとって、憧れはあるが全く別世界でのこと、自分には遠い世界の話だ、といった軽い諦めのよう な感覚がありました。しかし、今回こちらに来てわかったのは、思っていたほど大それたことではなかった、ということ。 子供の頃に、自分の20歳になった姿を想像し、さぞかししっかりした大人なんだろうと思っていた けど、実際自分が20歳になってみたら案外普通、思っていたより
ありのままに生きている、といった 感覚に似ているかもしれません。
一歩踏み出す前に、自分には無理だと諦めてかかっている昔の 私のような人はたくさんいるんじゃないかと思うんです。

そんな方には是非このインターンという制度を利用して、まず経験してみてほしいです。
もちろん辛いこと、悔しいこと、ホームシックなどもありましたが、目的を持って取り組めば、社会経験があるからこそ出てくる意地みたいなものとか、視野や観点の広がりなど、今後の人生にプラスになる要素が沢山得られるのではないかと思います。少なくとも私にとってこの経験は、仕事どころか友達や趣味、考え方諸々、自分自身の幅を大きく広げるきっかけにになりましたし、参加したことは間違いなかったと確信しています。

♪他の方の体験談はこちらから♪

3. 編集後記

天津でのインターンを終え、シンセンで新たなスタートを切った大岡さん。夢実現のための第一歩をお手伝いさせていただくのがCIPの仕事ですが、実際に夢を現実に変えるのはインターンシップ生の皆さんの努力です。海外で働くという夢をかなえ、さらにステップアップを続けるインターンシップ生の報告に、いつも感動を励ましをもらっています。


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