第56回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.56

☆毎月1回配信☆

2008/12/26 FRI

新年をひかえたこの年の瀬、皆さんは今年どのような1年を過ごされましたか?

2008年「今年の漢字」に選ばれた「変」に表れているように、世界的に見ても大きな変化の年となりました。また、「仕事」に対する価値感もさらに多様化が進んだように感じます。今回は、中国の就職スタイルの変化をご紹介するとともに 「就活力」についてもお伝えしていきます。

さらに今回は、2005年に北京にて短期インターンシップに参加された矢野順哉さんに特別インタビューをさせていただき、社会人となった今、中国でのインターンについて振り返って語っていただきました。

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  1. 「中国風聞帖」  ~ 中国の就職スタイルの変化と"就活力" ~
  2. 「光輝歳月」   ~ 尊敬できる人との出会いを大切に ~
  3. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~ 中国の就職スタイルの変化と"就活力" ~

12月、日本の大学生たちは就職活動の真っ只中で忙しい時期ですね。ここ数年で中国では毎年増え続ける大学卒業生の数とともに、就職の競争率もどんどん高くなっています。今回は、中国の就職事情をご紹介しながら、就職に役立つ視点についても触れていきます。

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中国の就職スタイルの今昔

中国の大学卒業生の就職スタイルは、70年代から大きく変化しました。文化大革命の直後、1977年に中国の大学入学制度が回復し、日本と同じように試験を受けて入学するスタイルに変わりました。大学の卒業生はそれぞれ、国が決めた就職先で働くため、大学に入学すれば就職できるという保証がありました。しかし国家に就職先を決められてしまうため、大学生は自分の希望する職業に就けないこともありました。

1988年には1つの転換点を迎えました。卒業後の進路を国が決めるのではなく、大学生たちが自分で就職先を決めるようになります。以前より学生と企業との繋がりが強くなり、学生たちは希望するいくつかの企業から就職先を選ぶことができるようになりました。

1990年代以降、全面的に自由な職業選択ができるようになり、中国の大学生も今の日本のような「就職活動」を始めるようになりました。学生たちは就職したい企業を訪ね、自分で就職先を探すようになりましたが、大学卒業生の数は次第に増え、就職競争は毎年激しさを増してきています。

■豆知識 ■ 中国の大学就職指導センターの取り組み

2011年には、中国の大学新卒者の人数がピークの約758万人に達するという調査結果が発表されました。この状況に対して北京大卒者就職指導センターは、70校余りの就職指導センターに、職業適性測定システムや心理健康測定システムを提供するなど、大学の就職支援もネットワーク化で対策を立てているようです。

競争に勝ち抜く力とは

溢れるほどの大卒生の中から、企業はより良い人材を選びます。610万人以上の就職競争から抜け出すには、企業側の求める能力を知り、その能力を磨くことが重要です。

中国の企業が求めている人材は、第一に「コミュニケーション能力」、次いで「会社・仕事への熱意」、そして「行動力」があることです。大学進学が一般化し、専門知識を持っていて当然という前提で、このように社会人としての基本能力が重視されています。

一方、日本の企業にとって、若手社員の教育は近年ますます重要な課題となっています。そこで、日本の経済界・教育界が協力し、社会人として活躍するために必要な力について明言化しました。これは、『社会人基礎力』と呼ばれるもので、やはり「コミュニケーション能力」などが重視されています。この『社会人基礎力』は今後、大学の教育にも積極的に導入されていくことでしょう。

■豆知識 ■ 社会人基礎力とは

「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力によって構成されています。大学や課外活動、インターンシップに参加するときなど、この能力を意識的に伸ばして、今後の進路を考えるときにより広い視野を持てるようにしましょう。

新しい価値を創る力を

「将来は起業したい!」今、就職を考えている日本の大学生にとって、この考えを持つ人はそう多くはありませんね。

この点が、中国と日本の大学生の就職に対する考えの大きな違いと言えます。中国の大学生で「起業」を志すことは、それほど珍しいものではありません。これは、まだまだチャンスが潜在している中国ビジネス界で、新しい価値を創りたいという意識の表れでしょう。

また、都市部だけではなく、今後の発展が求められる農村部の活性化のために、自分の専門分野で貢献したいという動きもあるようです。農村は根っこ、都会は花。農村の成長なくして、都会の発展はありません。こうした若者たちの働きは、中国政府にも支援され、今後の成果が注目されています。

日本、中国を問わず、そして起業や就職どの道を選んでも、新しい挑戦をし、新しい価値を創造することは、働くなかで自分が成長し、社会に貢献するために大切な要素と言えます。

2. 「光輝歳月」   ~ 尊敬できる人との出会いを大切に ~

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矢野 順哉 さん

2005年大学3回生の時に短期インターンシップに参加
現在、大手建材商社で活躍中!
◇インターン参加後の矢野さんの体験談はこちらから◇

矢野さんが、北京での短期インターンシップに参加されたのは、2005年の夏休み。
中国のIT企業で、日本語講師としてたくさんの中国人社員の方々と交流を深めました。

インターンシップから3年。今は大手建材商社でビジネスマンとして活躍する矢野さんに中国でのインターンシップについて振り返っていただきました。

Q: 当時、インターンに参加して勉強になった事で、現在の仕事に役立っている事は何でしょうか?

A: 人に自分の考えを伝えようとする想いです。

私の場合、中国語があまりしゃべれず、どうやって自分の考えを伝えようか悪戦苦闘しました。ですが、その為にはどうすればいいかを常に考えた事により、現在の仕事でも客先に対してや、上司や先輩に自分の考えを正確に伝えれるようになりました。

Q: 今の仕事を通して、大学時代に早めにすべきだと感じる事はありますか?

A: 私は尊敬できる人を1人でも多く作る人脈作りだと思います。

会社に入ってから覚える事は沢山あります。例えば、言葉の使い方や、マナー、簿記や文章の書き方等。

ですが、それは会社に入って十分自分で勉強できる事ですが、人脈作りはそうは行きません。多くの場所に出向き、人に出会い、長い時間をかけて関係を構築しなければなりません。学生時代の時間に余裕がある時に、ぜひ活動して頂きたいです。

但し、無意味に人に会ってもあまり意味がないと思いますから、目的だけははっきりした方が良いと思います。

Q: それでは最後に、就職活動中の現役大学生達へメッセージをお願いします。

大志を持って、自分の成りたい将来をイメージしながら就活に望んで下さい。
きっと新たな自分に出会えるはずです...。

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♪他の方の体験談はこちらから♪

3. 編集後記

今年もたくさんの方々に留学やインターンシップの体験談をよせていただきました。
海外で積んだ経験や出会いは、その後も絶えることなく様々な形で自分自身のパワーの源となることを改めて実感しました。2009年も皆さんにとって実り多い日々となりますように。新年快楽!


 

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