第87回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.87

☆毎月1回配信☆

2011/07/29 FRI

本格的な夏がやってきましたね!ファッション、レジャーやグルメなど毎年色んな流行が発信されています。ぜひ、この夏ならではの楽しみを満喫してくださいね。

中国でも多くの流行が誕生し注目を集めています。中でもインターネットを中心に誕生する流行語は毎年300語以上あると言われています。これらの流行語は中国の新しい現象を印象的に伝える力があります。今回は中国のインターネット新語(網絡新詞)をご紹介します。

また、北京の大学で短期集中留学に参加し、中国外資系企業でのインターンにチャレンジされる梅田さんの体験レポートも合わせてご覧下さい

このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
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  1. 「中国風聞帖」  ~中国の今を映し出す"網絡新詞"  ~
  2. 「光輝歳月」   ~ 留学とインターンで、就職力を高めたい! ~
  3. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~ 中国の今を映し出す"網絡新詞" ~

毎年高い関心を集める中国の大学センター試験が6月に実施されました。今年特に話題を呼んだことに、作文問題でのインターネット流行語(網絡新詞)の使用禁止があります。今、中国ではインターネットを中心に多くの流行語が誕生し、幅広い世代に普及しています。
今回は、網絡新詞をピックアップし、中国のどのような姿を映し出しているのかを一緒にのぞいて見ましょう。

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中国若者の就職競争 ~"蟻族""考碗族"

北京や上海の大都市に暮らす新米社会人を中心にルームシェアが急速に広まっています。
そんな彼らを1つのすみかで共同生活するアリに例える"蟻族"という流行語があります。約13,000人を対象に実施した調査では81%以上もの社会人が自分は"蟻族"であると認識し、20-25歳で最も高い比率となっています。月収1万元を越える(約15万円以上)中国では高収入の人でも約10%の人が"蟻族"のライフスタイルであるというデータもあります。

2010年大学新卒者の月収は平均で約450元アップし、特に北京、上海では収入アップが顕著です。しかしその反面これらの大都市では、物価の上昇率も高く、特に住宅費は大きな負担となっているため、高学歴で、都心部で就職できたとしても生活はなかなかに厳しいものがあるようで、マイホームは中国ビジネスマンの一つの夢となっています。

そんな就職競争の中、年々増加しているのが"考碗族"です。中国語で"考"は受験すること、"碗"は食べることに困らない、一生安泰の職という意味で公務員試験の受験者のことを言います。特に人気の高い国家公務員試験には今年、約140万人が挑戦し、競争倍率は平均でも87倍、人気のポストでは何千倍という中国でも最も激烈な就職試験と
なっています。

経済大国に成長した中国は、高学歴化、生活水準の向上など様々な要因で、すでに欧米や日本と同等またはそれ以上に厳しい競争社会となっているようです。

幸福感を高めるワーク&ライフ ~"焦郁碌""奈特爾家庭"

高い理想を掲げる中国ビジネスマンは、競争社会の厳しさと無縁ではいられません。
そんな、中国ビジネスマンの忙しさを表した流行語に"焦郁碌"があります。焦(あせる)郁(気がふさぐ)碌(忙しい)という意味で、職場競争に追われる状態を表していますが、中には忙しさを成功の証、自己価値の高まりと捉える中国ビジネスマンもいるようです。

そんな彼らの家庭を表現する"奈特爾家庭"の話題がネット上で取り上げられています。
"Not Enough Time to Enjoy Life"の音訳で、家族のためにハードな仕事をこなし高い収入を得ているが、肝心の家族との団欒など生活を楽しむ時間的余裕がないことを言います。

高収入は本当に幸福感をもたらすのか?そんなユニークな調査が中国で実施されました。
収入別に人々の幸福感を比較した結果、約15,000元/月(約23万円)の収入の人々の幸福感が最も高く、それ以上高収入になると逆に幸福感の低下傾向が現れています。これは仕事時間、プレッシャーなどが増加することが理由と見られています。収入が高ければ高いほど幸福感が増すのではなく、生活全体の質が幸福感を決定する要因であることが再認識されています。

折しも今年、中国政府が打ち出した経済政策のメインテーマは、GDP増加ではなく、人々の幸福感がキーワードとしてメディアに取り上げられています。人々の暮らしも、中国経済の発展も、物質的な成果だけではなく、より総合的な成果-人々の幸福感を高めるという更なる高みが目指されています。

■豆知識■ 中国国民のヒーロー"焦裕禄"

忙しいビジネスマンの心情を表した流行語"焦郁碌(jiao yu lu)"は、実は中国人なら誰でも知っている偉人"焦裕禄"と同じ発音の漢字で作れられています。中国国民のために粉骨砕身し、自己犠牲も厭わなかった指導幹部であり、国民の模範とも言われている人物です。

多様化するチャイナドリーム ~"逃離北上広"

北京、上海、広州―中国を代表する三大都市は、若者がビジネスで成功を望むなら必ず憧れる夢のステージです。

しかし、華やかな反面、これらの大都市は生活コスト、競争ストレスの高さという現実もあり、実際厳しい競争を勝ち抜き憧れの大都市で就職を果たした若者の約22%が3年以内に別の中小規模の都市や故郷で再就職しているというデータがあります。

そんな中、自分の進路を模索する若者に、"逃離北上広"(北京、上海、広州から逃れよう)という新しい流れを紹介する書籍シリーズがベストセラーとなっています。
"逃離北上広"は一見、大都会での活躍をあきらめるようで消極的に見えるものの、実は少し視野を広げるとビジネスチャンスはもはやこの三大都市に限られたものでなくなっているという可能性の広がりを伝えています。

例えば、"逃離北上広"の成功例として有名な中国最大手企業アリババグループのCEO馬雲氏は、会社の本部を経済の中心地・上海には置かず、敢えてその周辺の杭州に置くことでメインターゲットである中小企業の顧客獲得に成功し、今では有力経済誌「フォーブス」に度々特集される世界的企業に躍進を遂げました。

中国の発展ステージは、すでに大都市から周辺都市へも確実に波及しており、ビジネスの成功のあり方も人々のライフスタイルも多種多様に大きく広がっています。新しいものが生まれ、活発に動く中国の社会、経済、人々の生活-それらを象徴する"網絡新詞"はこれかも続々と登場していくことでしょう。

2. 「光輝歳月」  ~ 留学とインターンで、就職力を高めたい ~

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梅田 和 さん  大学生

留学を終え、上海でビジネスインターンシップに挑戦される梅田さん。
中国語学習やインターン前のお気持ちをインタビューした体験レポート

Q1:語学留学と中国インターンをしようと思ったきっかけは何ですか?

私が中国留学を決めたのは大学で中国語を受講していたこと、大学に多くの中国人
留学生の友人がいたことがきっかけでした。勉強していくうちに興味が高まり、また中国人の友人と会話をすることで楽しさを知り、もっと話せるようになりたいと強く思い留学を決意しました。また語学留学後には実践できる場で勉強したかったので、留学+インターンのプログラムは大変魅力的でした。

Q2:中国での留学をスタートした頃はどうでしたか?

以前大学で勉強していたものの、日常的に中国語を話すということに慣れていなかったため留学当初は大変苦労しました。大学の食堂、街に出て道を尋ねた人、何度大きい声で"何??!"と言われたか分かりません。自分の曖昧な発音・・最初はくじけそうでしたが、中国のパワーを感じ、強く自信を持って生きていかなければならないと感じさせられました。

そんな中国語には絶対に欠かすことのできない発音も毎日授業を受けていく中で、先生方が1人1人しっかりと指摘してくれるので徐々に慣れていきコツをつかむことができました。

Q3:現地で中国語を学ぶメリットは何と感じましたか?

授業以外では教科書の予習・復習はもちろん、放課後に日本語学科の中国人学生との相互学習、休みの日には一緒に出かけるなど、会話の時間をなるべく多く作るようにしていました。会話の中では言語以外に文化や習慣についても学ぶことが多かったです。

また宿舎では空いた時間にテレビをつけていたのですが、話の内容が簡単な子供番組をよくみていました。留学最大のメリットは、授業以外も全て勉強になること。食堂・買い物・テレビ・電話など、毎日学べることはたくさんです。

そして相手に通じた時、上手く話せた時の喜びがもっと頑張ろうという自分のモチベーションに大きくつながっていたのだと感じます。

Q3:中国でのインターンや今後の目標をお聞かせください!

将来的には中国語を使い、今回の留学で学んだことを活かせる仕事に就きたいと考えてい
るので、そのためにもこれから半年間、国際的な場であるインターン先でコミュニケーション
能力、中国の社会、ビジネスなど多くのことを学んでいきたいと思います。

現地でしか学べないことをたくさん吸収し、広い視野を手に入れたいです

♪他の方の体験談はこちらから♪

3. 編集後記

変化の多いところに、流行語はたくさん誕生します。中国の経済や社会、人々のライフスタイルなど様々に変化し、成長していることを網絡新詞は表しているようですね。

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