昔の一両硬貨

留学の初日、空港に降り立ったその日から必ずお世話になるのが「お金」です。空港で日本円を人民元に換金する際には、為替レート以外にもお金の単位やお札の種類など基本的な知識が必要です。

お金の単位

中国のお金は人民元といいます。 実生活では人民元(ren min yuan)よりも人民幣(ren min bi)と言うのが一般的です。

お金の単位は、元(yuan)、角(jiao)、分(fen)と3種類あります。22014年10月現在、買い物で分銭を使うことはめったにありません、と言うか分銭は探しても何処にもありません。 また、元(yuan)と角(jiao)は口語では発音が異り、元(yuan)は塊(kuai)、角(jiao)は毛(mao)と言います。

元(yuan)
もともと圓(yuan)という漢字が使われていたが、新中国になってから発音が同じ元(yuan)を圓(yuan)の簡体字として使うようになりました。なお、日本で使われている「円」は圓(yuan)を簡略化した日本独自の漢字です。
RMB
中国の銀行などで日本円を人民幣に換金する際によく目にするRMBは人民幣(renminbi)の略語です。
中国のお金の単位
1元=10角(毛)=100分

お金の種類

 

中国の紙幣

100元紙幣
100元紙幣100元紙幣(裏)
100元紙幣は(yibai yuan zhi bi)と読む。口語では100塊(yibai kuai)という。外食やショッピングでの感覚は、日本円の3000円といったことろ。
2003年当時では、100元札一枚で一流ホテルのバイキングが楽しめた。2013年現在でも、庶民的な生活をする上では3000円ほどの購買力を持っている。
50元紙幣
50元紙幣50元紙幣(裏)
50元紙幣は(wushi yuan zhi bi)と読む。口語では50塊(wushi kuai)という。
日常生活では、日本円の1000円~1500円ほどの使いでがある。
20元紙幣
20元紙幣20元紙幣(裏)
20元紙幣は(ershi yuan zhi bi)と読む。口語では20塊(ershi kuai)という。日本円の500円~600円ほどの感覚に近い。
(注:中国の物価を説明する場合、お金持ち層の市場価値と貧困層の市場価値が異なるということを念頭に置く必要がある。)
10元紙幣
10紙幣10元紙幣(裏)
10元紙幣は(shiyuan zhi bi)と読む。口語では10塊(shi kuai)という。100元紙幣が3000円なら、10元は300円だが、中国の大学内にある食堂なら10元でおなか一杯になる食事ができる。
それは、日本の大学内の食堂でも500円~600円の食事に匹敵しよう。(中国の物価は、時と場所により大きく異なることを理解しよう。)
1元紙幣
一元紙幣一元紙幣(裏)
1元紙幣は(yiyuan zhi bi)と読む。口語では1塊(yi kuai)という。
日本円で30円ほどの購買感覚。留学中では、バスや地下鉄に乗る際によくお世話になる中国紙幣です。
5角紙幣
五角紙幣五角紙幣(裏)
5角紙幣は(wu jiao zhi bi)と読む。口語では5毛(wu mao)という。日本円の使用感覚では、15円といったところ。
角は書き言葉、毛は話し言葉に使われる単位。
1角紙幣
一角紙幣一角紙幣(裏)
1角紙幣は(yi jiao zhi bi)と読む。口語では1角(yi mao)という。中国の物価事情により、あまり目にしなくなった紙幣。
(1角の十分の1の単位で分がある。分は中国留学の語学教材の中ではお目にかかるが、実際の生活ではめったに見ることはない。)

中国の硬貨

 

5元硬貨

5元硬貨
中国語では5元硬幣。(wu yuan ying bi)と読む。
口語では5塊(wu kuai)という。
1元硬貨
一元硬貨
1元硬幣。(yi yuan ying bi)と読む。
口語では1塊(yi kuai)という。
5角硬貨
5角硬貨
5角硬幣。(wu yuan ying bi)と読む。
口語では5毛(wu mao)という。
1角硬貨
一角硬貨
1角硬幣。(yi jiao ying bi)と読む。
口語では1毛(yi mao)という。
5分硬貨
5分硬貨
5分硬幣。(wu fen ying bi)と読む。
口語でも同じ。
物価高騰の現在では市場に流通していない。
2分硬貨
二分硬貨
2分硬幣。(er fen ying bi)と読む。
口語でも同じ。
現在では市場に流通していない。
1分硬貨
一分硬貨
1分硬幣。(yi fen ying bi)と読む。
口語でも同じ。
現在では市場に流通していない。

両替・送金の方法

 

日本で両替する

日本から中国に送金する

中国で両替する

   みずほ銀行 人民元の両替レート
  人民元=17.82円 ※2014年10月30日現在
   買取  仲値  売値
中国人民元 18.12 17.82 17.52
 米ドル  110.01  109.01  108.01

中国の物価事情

留学生活で、是非、体感してほしいのが中国の物価事情。同じ100元でも、どこで物を買うかでお金の価値が数倍ちがうことがままある。

2013年の中国の一人当たり名目GDPが日本人の5.5分の一ほどであることから「100元札は日本国内で10000円札を使うのと同じ」と想像してしまいがちなのだが、残念ながら近年の中国の物価事情は大変複雑で、留学生活でそれだけの価値を感じる事はめったにない。

中国の物価を捉えどころのないものにしているのが市場経済化にともなう社会の階層化と地域格差だ。例えば、北京市内でも富裕層市場、中間層市場、貧困層市場に分かれており、小売店の顧客層に応じた市場価格がある。日本でも百貨店で買うとスーパーより高くなるが、それをさらに極端にしたと思えば分かりやすいだろう。また、北京や上海などの大都市と吉林省の田舎では数倍の価格差がある物も少なくない。

富裕層市場の代表的な商品は不動産だ。2008年のリーマンショック以後、中国政府による大規模な財政出動が繰り返される中、行き場のないお金が不動産や株、理財商品などに向かっている。そのため上海や北京の一部のマンションでは大阪、東京のマンション価格よりも高くなっているほどだ。

日中の物価比較

中国におけるお金の価値を理解するために日本と中国の物価を比較してみました。
高級マンションの販売価格は日本よりも高くなっています。中国のお金の価値は商品によって大きくことなることが実感できますね。

オフィース価格の比較
オフィース価格の比較
東京 100
北京 38.2
上海 58.3
オフィース賃貸料の比較
東京 100
北京 64.4
上海 75.0

※都心(CBD地区)の最上位クラスのオフィスの床単価の比較表です。(2014年4月の東京丸の内大手町地区を100とした比較指数です。)

マンション価格の比較
高級マンションの販売価格
東京 100
北京  78
上海 129.3
高級マンションの賃貸価格
東京 100
北京 61.8
上海 90.2

出典:日本不動産研究所 第二回 国際不動産価格

※2014年4月の東京港区元麻布の高級マンション価格100とした場合の比較指数です。を100とした比較指数です。)

生活品の物価比較
生活品の物価比較(東京・北京・上海)
  東京 北京
ハンバーガーセット 483円 305円
コカ・コーラ 130円 49円
ミネラルウオーター 120円 45円
ビール 270円 81円
324円 252円
トイレットペーパー 61円 47円
タバコ 460円 270円
チョコレート 108円 232円
ガム 108円 81円
電車 144円 36円
バス 210円 18円
タクシー(初乗り料金) 730円 234円

調査時期:2014年10月(調査時点の為替レート)

お金を表す漢字の由来

最後に、お金と漢字の関係を話したいと思います。

金がついている漢字
販売 購買 賭け 賠償 貯金 賄賂 財宝

これらは、どれもお金にまつわる言葉です。それぞれの漢字をよく見てみると、どれも貝という字がついています。
でも、どうしてお金と貝が関係があるのでしょうか。それは中国では殷朝、周王朝の時代まで子安貝の貝殻をお金としてつかっていたことに由来しています。

そのため、大切なものを表す言葉には貝が使われていることが多く、「宝」という漢字も元は玉の下に貝の字がついていました。
そういったことで、中国ではお金より大切な子供のことを「宝貝(bao bei)」とか「宝宝(bao bao)」と呼ぶ習慣があります。