第111回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.111

☆毎月1回配信☆

2013/08/09 FRI

大家好! 夏休みですね。普段の生活ではできないことにチャレンジして、夏を満喫しましょう。 今月の「中国風間帖」は少数民族。日本がほぼ単一民族国家であるのに対し、 中国は56以上の民族を抱える多民族国家です。今回はそんな中国少数民族の 文化・魅力をご紹介します。 体験談では上海プチ留学に参加した平野さんのレポートをご覧下さい。 短い一週間の留学でもたくさんの収穫があったようです。

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  1. 「中国風聞帖」  ~ 多民族文化融合の中国 ~
  2. 「光輝歳月」   ~ 念願の「二胡」「中国茶」を体験!上海プチ留学 ~
  3. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~ 多民族文化融合の中国 ~

13億人以上の人口を抱える中国には56以上もの民族が居住しています。 そのうち漢族が12億人と圧倒的多数を占めるため、それと比較して他の民族を “少数民族”と呼んでいます。今回は彼らの現状とその魅力について見ていきましょう。

56以上の民族が共生する中国

“少数民族”といっても、一番多い壮族(チワン族)は人口1600万人を超えます。 これは世界の人口60位のオランダと同じ数字で、一つの国家を形成するに十分な人数であります。 この壮族、あまり聞き馴染みがなく、このデータに意外だった方も多いかもしれません。 人口の9割以上は北京から遠く離れた南西部・広西チワン族自治区に居住しているので、 都市部に滞在していると接点があまりないことでしょう。 次に人口が多いのは満族(満州族)約1100万人、回族(イスラム族)約1000万人。 こちらは全国に分布していますので、比較的その名が知られているのではないでしょうか。 このように、全少数民族を合わせると人口は1億人を大きく上回ります。しかし一方で、 56民族に含まれていない民族も何十とあり、わずか300人だけの民族も存在しています。

民族文化独自の魅力を見つめ直す

少数民族の人々は独自の文化を保持しており、言語、衣装、音楽舞踊、冠婚葬祭などに それぞれの特色が表れています。ミャオ族の刺繍・銀細工、トン族の建造物・鼓楼、 ナシ族のトンパ文字、ハニ族の棚田などが有名ですね。今でこそその文化価値が 国内外から評価されていますが、それも最近になってのこと。 一昔前は、“少数民族は遅れている”と見なされ、偏見の中暮らしてきたのです。


それが1990年代以降の観光ブームで貴重な“観光資源”になるとして注目を浴びてから、 その環境に変化が生じました。彼らの建造物や原風景は観光スポットとなり、 工芸品は土産品となり、音楽舞踊はショーとなりました。この急激な観光化は商業色が 強いことは否めませんが、それでも少数民族の人々が胸をはって生活できるようになり、 その文化を保護する動きに変わってきた点については、少なくとも喜べることではないでしょうか。

 

少数民族の祭典 国民的イベントに

このような少数民族の文化は一般中国人の間でも徐々に広まっていきます。 その一つが民族ごとの祭典で、お祭り当日となると全国各地から観光客が押し寄せます。 中でも有名なのは、タイ族の「水かけ祭り」とモンゴル族の「ナーダム」です。


タイ族は主に雲南省南部に居住する民族で、女性の涼しげで色鮮やかな民族衣装が目を引きます。 「水かけ祭り」は名の通りお互いに水をかけ合う祭りで、皆バケツを持って一斉にかけ合う 参加型のにぎやかなお祭りです。水をかけることは相手の幸せと健康を願うことを 意味しますので、積極的にずぶ濡れになりましょう。 毎年4月中旬開催、3日間続きます。


一方、モンゴル族最大のイベント「ナーダム」は競技型の熱いお祭りです。 モンゴル族伝統の相撲、競馬、弓などの競技がモンゴル族のたくましい男性たちによって 繰り広げられます。その迫力は圧巻で、大勢の人々が集まった会場はおおいに盛り上がります。 開催時期は7~8月で、内モンゴルは涼しく避暑地に最適。全国から多くの人々がこのイベント 目当てに夏休みを利用して訪れます。

 

■豆知識■北京の真ん中で少数民族と交流

そんな魅力的な少数民族ですが、彼らが居住しているのはたいてい都市部から離れた アクセスに不便な地域です。しかしそこまで遠くに行かなくても、北京中心部に位置する 中央民族大学ではその学生の大半を少数民族が占めているので、様々な民族の人々と 交流することができます。


校内では鮮やかな民族衣装の学生を目にすることもあり、授業で少数民族の言語や文化を 学ぶこともできます。 民族音楽・舞踊ショーも定期的に開催され、食堂では民族料理が楽しめるブースもあります。 北京にいながらにして様々な民族の文化に触れられる中央民族大学、留学を考える場合には 参考にしてみてはいかがでしょうか。


民族の数だけ文化があります。 そのどれもが各民族が長い間継承してきたもので、ときに私たちに新たな発見や感動を 与えてくれます。それと同時に、彼らには物質的に豊かになった私たちが失くしたものが まだ残っており、私たちにどこか帰る場所のような懐かしさも与えてくれるのです。 56以上もの民族が混在している中国はそれだけたくさんの魅力が詰まっていることでしょう。 中国に行く機会のある方は是非少数民族の文化にも触れてみてはいかがでしょうか。

2. 「光輝歳月」  ~ 念願の「二胡」「中国茶」を体験! 上海プチ留学 ~

平野知伽さん


平野知伽さん

上海で7日間のプチ留学を体験した平野さん。 やりたいことを全て盛り込んだスケジュールは、どの瞬間もとても有意義でした。

 

Q:留学しようと思ったきっかけは?

元々中国の文化には関心を持っており、機会さえあればお茶や二胡などをこの身で 体感してみたいと長い間思い描いていました。 それらの願いのほとんどをこのプチ留学で実現できそうだと思い、このプログラムに参加しました。

 

Q:現地はどうでしたか?

当初中国の人々に対して怖い印象を持っていましたが、実際は現地で沢山の人々に 助けていただき、その優しさに強く感動しました。 中国人は日本人に比べて人との距離が近く、すぐ喧嘩をするけどすぐ仲良しになる、 そんな印象を受けました。 大学の規模の大きさにも圧倒されました。 学部ごとに立派な建物が並び、緑と川に囲まれ、まるで大学自体が一つの街のようでした。 寮も想像以上に綺麗で、普段の日本の生活よりすこし贅沢な環境でした。

Q:「二胡」「中国茶」体験はいかがでしたか?

二胡は2本の弦だけのシンプルなつくりですが、心に響く音色を奏でる二胡の奥深さを 実感できました。 二胡の音階は指で調節するため、弾く人の個性やその時々の気持ちなどが反映されます。 そんな無限の可能性を秘めた楽器に今まで以上に魅せられ、これをきっかけに帰国したら 私も二胡を購入して練習をしてみようと思いました。


中国茶ではそのしきたりや所作に5000年もの悠久な歴史を感じ、自然と落ち着いた 気持ちになりました。 お茶を淹れた人の人柄が味に反映されること、もてなしの気持ちをこめて淹れることなど、 日本の茶道に通ずる部分があると感じました。

 

Q:印象的だった出来事は?

魯迅公園で太極拳を見学していたら、参加していたおじいさんが声をかけてくれて、 剣の振り方や太極拳の動きを教えてくれました。 他のお年寄りたちも見ず知らずの外国人である私に対してとても親切に接してくれました。 皆さん仲間と一緒に太極拳を楽しんでいて、すごく生き生きしているように見えました。 このような人と人とのつながりはとても理想的で、日本も見習うべきだと思いました。

Q:今回の留学で一番の収穫は何ですか?

今回様々な人々に助けて頂き、その有難さを身を以て知ることができたので、 今後自分も日本で外国の人に親切に接しようと思いました。 また、日本との国民性の明らかな違いを体感し、他の国や民族の性質についても 学んでみたいと思うようになりました。

♪他の方の体験談はこちらから♪

3. 編集後記

中国近代化の波は少数民族の人々にも大きな影響を与えたのですね。
失くしたもの、得たもの、変わらないものと、多民族国家の共存の在り方について 考えさせられました。 これからも漢族と少数民族がお互い歩み寄り、よりよい共生の道を見つけていくことを願います。

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