第89回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.89

☆毎月1回配信☆

2012/09/30 FRI

残暑も続いていますが、近ごろはだんだんと日も短くなり、秋の訪れを感じるようになりました。

夜、空を見上げると月が綺麗に見える日も増えたように思います。特に9月12日の中秋の名月は、日本各地で綺麗な月が見えたようですね。今回はその中秋の名月のルーツである、中国の中秋節についてご紹介します。

また、上海の外資系ホテルでインターンに挑戦した、小野さんの体験談も合わせてご覧ください。

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  1. 「中国風聞帖」  ~ 花好月圓 中国の伝統節日「中秋節」 ~
  2. 「光輝歳月」   ~ 外資系ホテルでのインターンでホスピタリティを学ぶ! ~
  3. 「編集後記」

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1. 「中国風聞帖」   ~花好月圓 中国の伝統節日「中秋節」  ~

旧暦8月15日(西暦9月12日)は中国の中秋節です。旧正月の次に重要な祭りとして、家族で集まり、月見をしながら月餅を食べ、皆の幸せを祈る習慣があります。 今回は中国の中秋節の由来や過ごし方などを一緒に見てみましょう。

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"中秋"という言葉が初めて登場するのは、古代の儒家経典の「周礼」です。旧暦8月15日は秋の中旬に当たることから"中秋"と呼ばれました。そして、唐朝(西暦618~)に祭日として「中秋節」が定まり、その後、 宋朝(西暦960~)から流行し始め、明清朝(西暦1368~)には元旦と同じくらいに 主要な祭日の一つになりました。

中秋節の夜、月見をするのは日中共通の習慣ですが、中国古代では、月見は祭事で行われた厳粛なものでした。唐代になってから多くの詩人が月の詩を詠むようになり、月見が中秋節の中心的な娯楽へと発展しました。また、宋代の中秋節の夜には、街に夜市が開かれ、明け方まで遊ぶ人々で賑わうようになり、中国の重要な伝統的祭りになりました。

■豆知識■ 中国の四大伝統節日

中国には四つの主要な祭日があります。春節(旧暦1月1日)、中秋節(旧暦8月15日)、
端午節(旧暦5月5日)、清明節(4月5日)です。

「月餅」は一家団欒の象徴

中秋節の夜に「月餅」は欠かせないものです。丸い形をした月餅には、"団圓"つまり、離れて暮らす家族の再会、一家団欒の意味が込められています。月餅はもともと月の神に捧げられた供え物でしたが、その後、家族の幸せと安全を祈って月餅を食べる風習が生まれ、中秋節の代表的なものになりました。月餅を食べる習慣は清朝(西暦1636~)には一般的になり、月餅作りの技術も向上していきました。

現代にもこの習慣は受け継がれ、中秋節シーズンが到来すると、店頭には様々な月餅が並び、一箱数万円もする豪華なものも珍しくありません。一方最近では、月餅を手作りする"月餅DIY活動"も若者を中心に流行しています。人々はユニークな月餅を考案し、出来上がった美しい月餅の写真や動画を、ブログなどで紹介して楽しんでいます。時代
の移り変わりによって、より個性的な中秋節の過ごし方が目立ち始めました。

■豆知識■ 中秋節の伝統行事

中秋節は中国の二大灯節の一つと言われ、子供たちは灯篭を川に流したり、灯篭を使ったゲームをして楽しみます。また、子供に「兔儿爺」という玩具を送る習慣もあります。兔儿爺は泥から作られた礼拝道具です。

国と時代を超えて広がる伝統

中秋節は中国だけでなく、日本及びアジアの国々でも重視され、それぞれの国の独自の形式で祝われます。

大体奈良時代頃に、中国から日本へ中秋節の文化は伝わったとされています。日本で中秋節は"十五夜"または"中秋の名月"と呼ばれ、月見をしながら宴会を行う日本独特の文化が生まれました。そして、収穫の秋に自然の恩恵に感謝する意味から、「月餅」の代わりに米を原料とした月見団子が食べられるようになりました。また、中秋節にまつわる物語として中国で代表的なのは「嫦娥奔月」ですが、日本では「かぐや姫」が代表的物語です。このような日本特有の文化がある中で、月に関する美しい伝説や、家族団らんの願いは依然として両国で共通しています。

同じく韓国やベトナム、シンガポールなどのアジアの国々でも、中秋の日には一家団欒をし、街は祭りムードで賑わう習慣があります。

このように中国から伝わった中秋節の文化は、各国の風習と交じり合いながら受け継がれています。その中で、家族や仲間の幸せを願う基本的な姿勢は、どの国にも根付いている特徴です。人が人を思う気持ちは時代や国を超えても変わらず、これからも受け継がれていくことでしょう。

2. 「光輝歳月」  ~ 外資系ホテルでのインターンでホスピタリティを学ぶ! ~

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小野 円 さん  大学生

事務職から転職の際に、上海ホテルインターンに挑戦
語学力とサービススキルを高めた小野さんの体験談インタビュー!

Q1:ホテルで主にどのような仕事を担当しましたか?

主にClub Floor、Guest Relation、Front Deskの仕事を担当しました。Club FloorにはVIPのお客様が多いので、細やかな気配りや臨機応変に対応する能力が要求されます。できるだけお客様のお顔とお名前を覚えて、より上質なサービスを提供できるよう努力しました。

Guest Relationでも、基本的な応対のほかに、VIPのランクや会員特典など個別の対応も多いので、混同しないように気を付けました。ホテルが使用している管理システムなどについても知ることができたので、勉強になりました。

Front Deskでのチェックイン・チェックアウトにはスピードが求められるので、毎回緊張感を持って臨んでいました。

Q2:中国語と英語はどれくらいの割合で使用しましたか?

私の場合、中国語の方が楽なので中国人スタッフとはほぼ中国語で会話しています。
中国人スタッフでも外国人スタッフと英語で会話することに慣れている人達(Superviser/Managerクラス以上やSales担当)は英語で話してくることも多いです。
中国人以外のスタッフとは英語での会話になります。

お客様が中国人の場合は中国語、それ以外の国籍の方は英語での対応になり、比率は半々くらいではないかと思います。

Q3:ホテルスタッフとのコミュニケーションはどのようでしたか?

基本的に皆フレンドリーで親切です。積極的に挨拶したり、話しかければ仲良くなれると思います。

仕事面で言うと、分からないこと、教えてほしい業務内容があれば、積極的に質問したり自分でやるという態度がやはり重要です。プライベートでは、親しくなった同僚と遊びに行ったりもしています。

Q3:ホテルインターンを通じてどのようなことを感じましたか?

全体を通して感じるのは、ホテルのことを把握するためには膨大な情報を理解しなければならず、それが英語メイン、もしくは中国語だということです(資料や連絡ノート、メール等)。覚えておかなければいけないことは、基本的情報から日々入れ替わる宿泊客情報までと非常に多く、最初は大変と感じることもありました。

また、世界中の様々な国から来られるお客様と知り合うチャンスがあり、色々な価値観や考え方の違いを実際に感じることができ、ホスピタリティ業務には積極性が求められるということを現場で学ぶことができました。

■スタッフのコメント
英語も中国語も堪能な小野さんですが、インターン終了後、この夏に営業職に転職されました。上海の国際的な舞台で今後の活躍も楽しみですね

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♪他の方の体験談はこちらから♪

3. 編集後記

私たちの生活の中で、空を見上げる時間は減っているのではないでしょうか。
気付けばいつも時間に追われ、視界も狭くなっている気がします。
秋の夜に月を見る伝統は、生活や心の豊かさを諭す、過去からのメッセージ
のようにも感じますね。

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