第90回中国留学メールマガジン

china internship program メルマガ VOL.90

☆毎月1回配信☆

2011/10/31 MON

爽やかな気候と高く綺麗な空が広がる10月。行楽には絶好のシーズンが到来しましたね。

中国では、今月初めにあった国慶節(建国記念日)の連休を利用して、帰省したり旅行を楽しんだ人も多いようです。沢山の人が一斉に移動する様子は、この時期の風物詩であり、"人口大国"中国の象徴とも言えるでしょう。
今回は、その中国の人口に関わる「一人っ子政策」の話題をお届けします。

あわせて、北京でビジネスインターンシップに挑戦した、丸田さんの体験談もご覧ください。

このメルマガを皆さんの周りの中国ファンの方にもご紹介いただければ幸いです。
メルマガ登録はこちらから↓
メールマガジンの登録・解除

****************************I N D E X*****************************

  1. 「中国風聞帖」  ~ 転換期を迎えた「一人っ子政策」 ~
  2. 「光輝歳月」   ~ アイデアを発揮した充実のインターンシップ! ~
  3. 「編集後記」

******************************************************************

1. 「中国風聞帖」   ~ 転換期を迎えた「一人っ子政策」 ~

今月末で世界の人口は70億人に達します。そのうち中国の人口は約13億4千万人で、世界最多です。"人口大国"の中国では、これまでの約30年間「一人っ子政策」を実施してきましたが、近年では見直しが行われ、二人目の出産を認めるという案も検討されています。なぜ、"人口大国"が更に人口を増やす政策に動き出したのか、その背景を一緒に見てみましょう。

90 190 2

「一人っ子政策」の由来

中国では昔から"多子多福"(子供が多いと幸福も多い)という伝統的な考え方があります。この考えとは相反する「一人っ子政策」は、どのような経緯で導入されたのでしょうか?

1949年の中華人民共和国建国当時、人口は5億人未満でした。その後、生活水準の向上と共に人口が増加し、1953年には6億人以上になりました。人口増加を危惧した北京大学学長の馬寅初先生は、人口を抑制すべきだと主張しましたが、当時の世の中には受け入れられませんでした。そして、1960年代には更に人口が急増し、70年代末には8億人に達しました。この状況を受けて、1978年に人口抑制のため「一人っ子政策」が本格的に始動されました。この政策により、人口増加のスピードは明らかに抑制され、現在までに3億人以上もの子供の誕生が抑えられたというデータもあります。

しかし近年では、労働力の確保や高齢化問題に対応するために人口を増やそうと、徐々に一人っ子政策が緩和され、2011年には、ある特定の条件付きで第二子を認めるという内容も新たに追加されました。

"多子多福"価値観の動揺

経済高度成長を続けている中国では、高学歴の激しい競争社会になりつつあり、伝統的な"多子多福"の価値観にも変化が見えてきました。一人っ子政策の見直しで、第二子を持つ可能性が広がっているものの、中国人の反応を見ると喜ぶ人ばかりでは無いようです。

都市部では、子供のいない自由な生活を謳歌したい "丁克族"(DINKS:共働きで子供なし)と呼ばれる夫婦が増えています。また、女性の社会進出が盛んな中国では、努力して更にキャリアアップしたい、出世したいという向上心の高い女性が多く、結婚後にも仕事を継続することから、自然に少子化が進む社会になりました。
このように "一人っ子"の風潮は、都市部でどんどん根強くなっています。

"人口パワー"から見る中国の今後

世界第2位の経済大国となった中国。世界的な経済低迷が続いている中、膨大な人口による「人口パワー」が国内内需の拡大に繋がり、高い水準の成長率をキープしています。今後の中国は"少子高齢化"など社会問題に立ち向かいながら、更に発展を拡大し、2030年に世界最大の経済大国になると予測されています。
"人口"と"経済"のバランスが取れた、新しい時代が来ることを期待したいですね。

2. 「光輝歳月」   ~ アイデアを発揮した充実のインターンシップ! ~

90 3

丸田 麻利亜 さん  大学生

企業ビジネスインターンを通して、積極性を身に付けた丸田さん。
彼女の努力や工夫が満載の体験レポートです。

Q1:インターンでは、どのような仕事を体験しましたか?

インターン先は大手IT会社です。人事部に配属され、一般事務や社員への教育を担当しました。日本では与えられた仕事をすることに終始してしまいがちですが、今回のインターンでは、自分にできることは何かを常に意識して行動しました。

社員への教育プログラムを考える時に、毎日試行錯誤を繰り返しましたが、自分にできる最大限の努力をすることで、人に何かを提供することの難しさや楽しさを実感できたと思います。

Q2:インターン中に大変だったことや、克服方法があれば教えてください

当初は、ほとんど言葉の通じない中でインターンができるのか心配でしたし、全く知らない環境で、知らない人に囲まれることも、とても不安に思いました。
しかし、一言でもいいから会話をしたり、名札を持って部署の全員に挨拶をした結果、だんだんと話しかけてもらえるようになりました。

また、みなさんの興味のあることについてアンケートをとり、ニーズや興味をつかんで日本の文化やビジネス習慣などを紹介しました。このアンケートは、社員の方々と話すきっかけにもなり、与えられるだけではなく、自分で工夫することがどんなに大切なことかを実感しました。

Q3:インターンを通して変化したことはありますか?

言葉や中国の環境によって、自分が今までよりも積極的になったと思います。
日本では、周りの空気や、目に見えない常識にとらわれてしまいがちですが、中国では自分の責任の範囲内で行動すれば、受け入れてくれる懐の深さがあるように感じました。言葉の壁を克服するため、という理由もありますが、何よりも
中国の人々の積極性や、力強さ、中国の雰囲気によって自分も積極的になれたように思います。

Q4:今後の目標を教えてください!

北京で生活してみて、中国はこれから更に発展するだろうと実感しました。今後、日本が中国の発展に寄与できることも沢山あるように思います。今回のインターンを出発点にして、更に発展していく中国に関わり、中国と共存するかたちで日本の発展にも貢献できる人になりたいです。

90 490 5

♪他の方の体験談はこちらから♪

3. 編集後記

仕事と子育ての両立。多くの女性にとって気になるテーマではないでしょうか。
働く女性をサポートする体制や周囲の理解が、これからの時代に更に求められるように思います。

☆★ 登録解除 ★☆

このメールマガジンは、CIPにお問い合わせ下さった皆様にお送りしております。
今後、配信が不要な場合はお手数ですが下記アドレスより登録解除して下さい。
こちらから ⇒ メールマガジンの登録・解除
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

株式会社シーアイピー  "キャリアを創り、未来を拓く"

東京オフィス:渋谷マークシティ22F 137号
大阪オフィス:大阪駅前第1ビル6F 111号
Tel :0120-712-118 /06-6344-5711
E-mail :お問合せメール
URL  :http://www.chinainternship.co.jp
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~